届いた手紙

ふたたび届いたフロイハイルからの便り

ご無沙汰しています。

マサカヒカルです。

今は、カルザスの町をはなれてフェレルという港町にいます。
この町に来てから、もう半年ほどたってしまい、今さらになって近況を書いております。

それほど時間が空いてしまったのは、以前の仕事を辞めて正直どうしようか悩んでいたからです。
といっても、しばらくなにもする気にならなかったのが本当のところです。

仕事を辞めた理由は、本当に自分がやりたいことやるためです。
でも、現在、これだというものを実行できているわけではありません。ただ、ようやく今の気持ちを伝えられるような心境になったのです。

カルザスでしていた仕事は、前にお話したと思いますが、逓送士(ていそうし)をしていました。
魔法で物を送る仕事です。
呪文を唱えて、何かを呼び出す「召喚」の逆と思ってもらえればいいでしょうか。

遠く離れても、正確な場所に物を発現させることが難しく、逓送魔法はあまり使う人はいませんでした。近年、水晶球の普及により、わりと簡単に送り先の位置の特定が容易となり、熟達した逓送魔法が扱えなくても簡単に物を送ることができるようになりました。
やっていることは、送りつける行為なのですがね。

それで自分の仕事が誰かに奪われて、なくなったわけではないのですが。