海へとのびる桟橋

釣れない釣り竿で釣りをするおじいさんと海竜伝説

返信を待たず、次を送りたいと思います。

今は、誰かに話をしたくてたまりません。
だから、早速次の便りを書き始めちゃいました。
(早いかな?)

今日は前回の終わりに書いた釣りをしているおじいさんのことを書きます。

釣れない釣り竿で釣りをするイギルじいさん

港から少し離れたところに、もう使われなくなった昔の小さな港あとがあります。
そこには古い桟橋がそのまま残されていました。
いつもその先に、腰をおろして釣りをしているおじいさん・イギルさんがいます。

わたしがフェレルの町にやってきて数日、野営をしながら住む場所を探していた時、いつも桟橋の先にいたので、よく見かけていました。
でも、変なんですよ。

釣り竿1本で、他に釣り道具はなく、釣れた魚を入れるバケツすらないのです。
釣れたらその場で、魔法で調理してしまうわけでもありませんでした。

だって、
魚が釣れたところを見たことがないから。

でも、そこはちゃんと魚がいて、釣れるんです。
わたしも毎日、隣で釣りをさせてもらっていたけど、釣れる。
しばらく、魚がメインの食事が続いちゃったけど。

顔見知りになって、イギルさんと少しずつ話をするようになりました。

そして、
どうして、釣りをしているのか、聞きました。

そしたら、イギルさんは
「フェレルの海の主、海竜を釣り上げる」
というのです。
しかも、孫にそれを見せて、じいちゃんすげーと言わせたいそうで……。

イギルさんは、153歳ですが、しっかりしています。
髪の毛は真っ白だけど。
フロイハイルでは、魔力が高いと生命も長くなるんです。

魔女の森と呼ばれる魔女の聖地があるんですが(まだ行ったことはない)、そこには400歳を超えた大魔女がいるそうですよ。
その魔女は、見た目は若く、若い男を食い散らかし、男たちの骨塚があるという噂も……。
確かめに行った者は、みんな骨になったとか……。